この本は子どもが読むのと大人が読むのとでは意味合いが違ってくるように思います。
自分の兄弟ができるジョーゼフの心の中は不安がいっぱい。
お父さんから「これからはいろんなことがかわるんだよ」と言われたジョーゼフ。
一人で留守番していると、ごく普通の家の中がどこか違って感じられる。
深層心理描写でしょうか?
でも、ジョーゼフにも気づかないでいるようなことについても、ブラウンは様々に変えて見せます。
これは、大人へのメッセージのようにも思えます。
子どもにはこの本の意味合いは感じられないかもしれませんが、謎解き絵本として楽しめる絵本にもなっています。
いろんな動物が絵の中に出てきます。
家具も人のように見えます。テレビの中だったり、洗濯バサミだったり、見直すとここもここもとブラウンのこだわりが見受けられます。
読み聞かせというよりは、ひとりで読む本のようです