文字のない絵本のおもしろさを初めて知ったのが、この作品でした。
少年が海で拾ったカメラに写っていたのは、機械仕掛けの魚やハリセンボンの気球、歩くヒトデの島。
宇宙人や人魚が当たり前のように暮らしている、海の楽園。
それは海の住人以外は誰も知らない、夢のような世界でした。
現実と空想の狭間っていうのでしょうか。
海の中はもしかしたらこんな世界なのかも…と思えるくらいリアルで、引き込まれます。
海は神秘。秘境ですね。
読み終わってから気づきました。表紙の赤い魚の目に映っているのは…
漂流物の旅はまだまだ続きます。
私もそんな漂流物に、出会いたくなりました。