宿命というものからは逃れようと思っても逃れられないものなんでしょうね。読んでいてそう思ってしまいました。
前半の王様の行動が、最近読んだトルコの昔話にも似ているなあと思いました。
お話もそうですが、絵もとてもインパクトがあります。特に王様が悪だくみをして手紙を書いている場面などは、王様のいやらしさが出ていると思いました。
文体が、話し言葉的なので、それにちょっと馴染めないものを感じました。
息子は、盗人が思いがけずよいことをすることに「いいことしてるじゃん」と驚いていました。
グリムにもこんなお話があったんですね。絵も文も今風にアレンジされているので、好みがわかれるところだと思いますが、おもしろいお話だと思いました。