原書のタイトルは『Ouch!』、
でも表紙には書かれてなくて、背表紙のほうに。
最初思わず裏から読もうとしてしまいました。
引っ掛かったって感じです。
さてこのお話、グリムの再話です。
生まれた時に将来お姫様と結婚する運命だって
占い師に言われた赤ちゃん、
それを聞いてしまった王様は
生まれたばかりの自分の娘と結婚させまいと手段を考えます。
なんだか残酷なの、でもイラストにユーモアがあってそれを感じさせない。
登場人物がみんな卵型で味のある表情をしています。
ちょっと最後に気の毒になってしまうのですが、
これも自業自得って言えばそうだし。
タイトル名が文中に出てきた時、「なぁんだ、ここなのか」って納得。
いい意味で裏切ってくれた遊び心ある絵本でした。
運命に逆らっちゃいけないんですよ、きっと。