なまずいけやかっぱ淵がおもしろいです。自然にできたのに、おもしろい地形になって、いつのまにか楽しい名前がついている。こんな場所が昔はいっぱいあったのでしょうね。危険もあっただろうけど、いろいろな生き物がいて、子供の最高の遊び場だったのでしょう。絵本の中から、虫の声や草の香りがしてきそうです。
子どもは公園で遊ぶのが大好きなのですが、夕暮れになると「早く帰ろうよ」と言います。さっきまで遊んでいた木立がなにかこわく感じるようです。だから、おにいちゃんとぼくが、きつねびやこまいぬの前を走りぬける場面は、自分と重ね合わせているようでした。うちの子供のお気に入りの絵本「おばけめぐり」にも「おばけが出やすいのはたそがれ時」と書いてあったのをしっかり覚えているようです。
自然を楽しんで、自然をおそれるというのは大事な感覚だなと思いました。こんなふうに遊べたら、子供は心身ともに丈夫になるだろうなと、うらやましくなりました