山里のふるい家に住むおじいさんとおばあさんのところに馬どろぼうと、やはり馬をねらったおおかみがやってきた。彼らが盗み聞きしたおじいさんとおばさんの会話。
「おれがな、いま いちばん おっかねもんは、ふるやのもりだ」
さて、おじいさんが一番こわい「ふるやのもり」。その正体とは?
勘違いが勘違いを生んで、一番のとばっちりは森のお猿さん(?)
民話っていいですねぇ。方言の柔らかさがここちよいです。
笑い話ですが、こどもたちには解説がないと、おもしろさはわからないかな。
あとがきの中でも、この本に登場するものは「現代の農村では、すっかり姿を消したものばかり」とありますが、こどもたちにはこう言った民話で昔の日本の文化にふれてほしいですね。