鉄道好きの娘と一緒に楽しめそう・・・と表紙に描かれた美しい汽車の絵にひかれて本を開いてみると、なんてメルヘンチックで夢のあるストーリーだこと!
主人公の“ボク”が汽車に乗り込むと、パジャマ姿の子供たちがいっぱい。暖かそうな車内の風景を見ていると、心がほっこり和むのと同時に、なんだか初めて親元を離れて行った修学旅行を思い出し、懐かしい気分になりました。
ラストの、“大人になったボクの仲間や妹には鈴の音が聞こえなくなった。でもボクの耳には届く”というくくりは、いつまでもどんな状況になっても、純粋な心を忘れてしまわないで・・・という大人たちへのメッセージのような気がしました。