子供を人間に殺された母トラが、ある日人間を襲います。
困った王様は、自分の息子ウェンをいけにえにします。
トラは、ウェンをわが子のように大切に育てます。立派な少年に成長します。
ある時、王様は、ウェンを探しに森へ行きます。久しぶりに母と対面したウェンは、王となるために家に帰ることにする。
その後も、毎年トラのもとを訪れてた。
一度は憎ん人間の子を育てるトラの心の広さ、優しさに感動します。
また、「ぼくには、二人のお母さんがいる」というウェンの優しさにも感動します。
本のサイズも大きいですし、とにかく絵が迫力があります。
トラの目が、時に優しく、時に獣の激しさを持って迫ってくるようです。