長女が小さい頃から繰り返し繰り返し読んできた絵本ですが、読むたびに感動し、心揺さぶられます。2年生になった長女と久しぶりに読みましたが、娘も初めて読んだかのように感動していました。心の成長と共に、読み方感じ方も変わっていくようです。
生き物への尊敬の念と、親子の愛情という大きなテーマを、壮大で迫力のある挿絵で見事に描いています。たくましく聡明なウェンと、悲しみを抱えながらも強く生きるトラ、二人の心の交流が手に取るように分かります。
立派な王となったウェンが自分の息子をトラに差し出すラストは、胸がいっぱいになって、いつも声に出して読むのが困難になってしまいます。