結末知ってるのに、涙が出てしまう本です。
有名な話なので、皆さん内容は知っていると思いますが。
この話の中で、誰が一番可哀想かって、ごんを撃ってしまった兵十だと思います。
母親が死んで悲しみに暮れている中、自分を思ってくれている者を自分の手で殺してしまうのだから。
お互い一人ぼっちで、そのうち分かり合えたかもしれないと思うと、辛くてたまりません。
兵十は、これまで以上の虚無感に包まれて生きていかなければならないでしょう。
黒井健さんの美しく日本的な絵も、この絵本の魅力ですね。
子どもも大人も胸を打つ、素晴らしい本だと思います!