小学校の教科書で学習したお話をもういちど読みたくて、出あった一冊がこれ。光村図書の国語教科書に以前掲載されていたお話が集められたものです。
これは1巻目で、「だれにあえるかな」「春の子もり歌」「花いっぱいになあれ」「チックとタック」「力太郎」が入っている、低学年向きとなっています。
このなかで、私の小学校時代とかぶっているのは、「春の子もり歌」と「チックとタック」でした。「春の〜」のほうは、タイトルだけでは内容を思い出せませんでしたが、読んでみるとなつかしさがこみあげてきて、再会できてよかった!という気持ちに。赤ちゃんとお母さんの愛情やきずなを感じて、心あたたまるお話です。子どものときに読むのと、大人になって親となって読むのとでは、感じ方がちがうかもしれません。親になって読むと、お話に出てくる母親の気持ちになって読むので、子どものいとおしさをより共感できると思います。
そして、「チックとタック」!このお話の断片断片を覚えていて。どうしてもまた読みたいと思っていたんです。ボンボン時計だったり、そのなかに住んでいるチックとタックという小人だったり。あこがれでした。子どものとき、ほんとに小人が住んでるんだったら、ボンボン時計がほしいなあって本気で思っていました。
読んでみて、このお話のおもしろさをあらためて実感。小人を目撃したのが、夢をいっぱいもっている子どもではなく、おじさんだというのも、大人としてはうれしい限りです。
続けて、2巻目も読んでみようと思います。