14ひきシリーズで今まで読んだ中で、この「あさごはん」が親子共々の一番のお気に入りです。
私は、まず、いわむらかずおさんの暖かくて繊細な絵が一目で大好きになりました。 本当に、見ているだけでとっても心がほんわかぁ〜〜としてくるんです。 そして、本を読んでその内容にまた心がほんわかぁ〜〜としてくるんです。 とっても、不思議なくらい心が癒されていく感じです。
ストーリーは、14匹の家族全員が朝起きてから、朝ごはんを一緒に準備して、大きな丸いテーブルを囲んでいただくまでを描いているんですが、この朝ごはんが本当においしそう!! 息子はいつも最後のページになるのと、口をパクパクして食べるまねをして、読み終わったらすぐに何かを食べたいとねだってきます。 それくらい、おいしそうなんです!
また、ねずみのきょうだい10匹がそれぞれに個性があって、すごくほほえましいです。 それに、いたるところに虫やカエルが描かれているので、息子はそれを探すのに毎回夢中で、見つけられたらとても興奮しています。
文章も短くて、語りかけてくるものが多いので、子供とのコミュニケーションが図りやすいのもとてもいいと思います。
そしてなにより、家族皆で一緒に何かを作り上げる大切さ、本来の家族のあり方みたいなものをこどもにも伝えていけるところがいいと思います。
この本で、自然と手伝いができる子に、いつの日か息子がお兄ちゃんになったとき、いっくんのように面倒見のいいやさしいお兄ちゃんになってくれたらいいのになぁと密かに願っている私です。