ある雑誌で注目のスウェーデン絵本として紹介されていたので、北欧に目がない私は、早速図書館で借りてみることにしました。
もと船乗りのセーラーと犬の相棒ペッカ、このふたりが主人公のお話です。
セーラーがくじを当てたので、そのお金で、知り合いのジャクソン夫人の部屋の壁紙を張り替えてあげるという内容なのですが、どうでもいいような(=いいように思える)部分、例えば壁紙の糊のつくり方やつけ方などが細かく説明されていたり、なぜか壁紙屋がゴキブリだったりして、え?なんで??と思わせる部分があったりと、奇想天外な発想に思わず笑ってしまいました。また、絵もとてもユニークな画風で描かれており、なんとも奇妙な不思議な世界に惹き込まれたような気分になります。
一回読んだだけでは、なぜセーラーとペッカが似た者どうしなのか分かりませんでしたが、何度か読んでいるうちに、2人が別々の場面で「どうしてもさ!」「理由になってない(ぞ)」とやりとりする場面があり、もしかしてこれ?!と見つけたときはうれしくなりました。
子ども向けというより、大人向けの絵本といった感じですが、4歳の息子はよく分からないながらも、見慣れないタッチの絵が珍しいのか、最後まで飽きずに聞いていました。