石のスープの民話を調べている時にセレクト。
無一文の人が「石のスープ」を作る、ということで、人々の関心を集め、
ついにはおいしいスープが完成、というエピソードがベース。
この作品では、オオカミに襲われそうになっためんどりが、
機転を利かせて「石のスープ」を利用して、まんまとオオカミを退散させる
ストーリーに仕上げています。
繰り返しで展開していく構成、巧妙な話術、オオカミの行動、と
魅力的で愉快な展開です。
デフォルメされたオオカミの描写が迫力ものです。
興味を持ったら、ぜひ、マーシャ・ブラウンの『せかい1おいしいスープ』も
あわせて読んでほしいです。