なんといっても林明子さんの絵が素敵。小さい子どもを描かせたら誰にも負けませんよね。
小さな男の子が初めて一人でおばあちゃんの家まであるいていくおはなし。多分実際の距離はそんなに長くはないのだろうけれど、小さい子にとってはもう大冒険。お花をやイチゴを見つけたり、馬やハチに出くわしたり、川を渡るのも自分でどうしたらいいのか考えながらちゃんと進んで行きます。
初めての大冒険をやり遂げるドキドキ感や心細い気持ちなどが、少ない文章の中でよく伝わってきます。
半年前に読んだ時は「いいわ〜」と素直に思ったのですが、小学校からも「放課後は子ども達だけで外で遊ばせないように」と通知がくるようなこの頃、つい「小さい子に一人でおいでというのはどんなものだろう」などど余計な事が気になってしまい、素直に楽しむことが出来ませんでした。残念です。