めんどりを食べようとたくらんだ、わるいわるいおおかみに、めんどりが勧めたのは、スープ。
しかも、そのスープは石のスープ。
めんどりは、スープの味付けをする間に、おおかみを使ってあらかたの家事をやらせてしまう。
おどされているようで、実は、おおかみをしっかりつかってしまっているめんどり。
絵本の中に、どれだけ「わるい わるい おおかみは」という言葉が出てくるでしょう。
めんどりを食べてやろうとたくらんでいるおおかみは、たしかに悪いやつ。
でも、めんどりの言いつけどおりにせっせと働くおおかみの姿と「わるい わるい おおかみ」という言葉がマッチしなくて、なんだか、とてもユーモラス。
絵の効果も大きいのかな。
スープ作りは、まるで、仲良しさんが2人で共同作業しているような楽しい様子。
ほんとは、喰う、食われるの敵どうしなのにね。