私も子供も大ファンの落語絵本シリーズの最新刊、第11弾。
全10巻で終わりと思っていたので、図書館で見つけた時は大喜び。
江戸人情を主に、テンポいい話に味わい深い絵も、子供に親しみやすい。
今回の「おおおかさばき」は大人が楽しめるお話。
口は悪いがキップのいい江戸っ子たちが繰り広げるお話。
ラストに出てくる大岡越前守によるさばきのシーンは、時代劇に出てくるお白州の場。子供の頃から馴染みのある時代劇ならではのお決まりシーン。
版画のような奉行所の絵は、迫力がありお見事。
また誰もが納得する大岡越前守のさばきは流石!!
後味のいい結末に、最後のオチ。
大人としては最高のお話ですが、子供にはかなり難しい。
登場人物の家主と店子や、お奉行さんといった設定自体がなかなか受け入れられなく、せっかくいいお話ですが、子供には全くつまらなかったようです。
落語好きな親たちは、ぜひ自分自身に読んでください。