ちょっと字が多く長いですけど・・・いとうひろしさんのユーモアたっぷりの文章は飽きさせません。(カラーじゃないのが残念ですが、さし絵もたくさん入ってます。)
次女は「ねこ好き」のため、よけい真剣に聞いてました。
一人暮らしのおばさんに「ブータレ」と名付けられたねこは、金魚ばちの中で飼われている、お魚の夫婦と友だちになります。
今まで、アジやイワシの開きを、何の疑問もなく食べていたねこですが、ある日、うっかり、金魚ばちの外に飛び出してしまった「お魚のだんなさん」を見つけたことで、大きな悩みが生まれます。
お魚は食べ物か?友だちか?
誘惑に負けて、友だちを食べてしまったら大変!ねこは「魚のいない国」を目指して旅に出ますが・・・???
ねこの、友だちを想う優しさと、魚を食べたい本能との葛藤。
お墓の土を食べるシーンは、せつなくて涙が出そうになりました。
でも、ラストがすごくいいです♪
やっぱり、どこの世界でも「女は強し!母は偉大!!」なんですね。
生きてるっていいな。友だちっていいな。
心からそう思えます。
いとうひろしさんって、やっぱ凄い!奥が深いです☆
いとうひろしさんの絵本ファンの方は、ぜひ童話の方も読んでみてください♪