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ピッピ南の島へ」 渡”邉恵’里’さんの声

ピッピ南の島へ 作:アストリッド・リンドグレーン
絵:桜井 誠
訳:大塚 勇三
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:1965年
ISBN:9784001150636
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 3
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  • 長靴下のピッピ 第3弾。
    世界一強い女の子ピッピと、隣に住む男の子と女の子が、一緒に南の島で過ごすお話。

    日本語版:1965年刊行。原書:1948年出版。
    巻末に作者をたずねた小野寺百合子さんの体験談と、翻訳者:大塚勇三さんのお話を収録。

    1巻から続けて読んできたが、ますます奇想天外、びっくり仰天の途方もない話が連発。父親の職業が海運業(船の船長)と、副業で南の島の大王(県知事のような感じ)という設定の面白さ。娘が世界一力持ちで、情に厚く、虚言壁なのに素直で大胆。個性的すぎる。これで面白くないわけがない。

    ピッピのお話は全部で3冊あるが、もっと書いて欲しかった。ピッピが大人になった話や、ピッピの老後なども是非知りたい。天国の作者に続編をリクエストしたい。

    南の島(私はパプアニューギニアをイメージした)で、子どもたちがのびのびと、学校にも行かず、その辺の木の実を取って食べたり、海で遊んだりしながら、ずんずんたくましくなり、いろんな冒険をする様子が爽快。
    腰みの一つつけただけで、誰もが細かいことは気にせず、のんきに大胆に過ごしている。島には島のいろいろな問題もあるだろうけど、いろんなしがらみに子どものころからがんじがらめの子ども達(ピッピは除く)には、いい「転地療養」になったらしい。
    この子たちが将来、どんなふうに成長していくか、楽しみだ。

    やっぱりのびのびと、思う存分楽しい時間を過ごすことは、人間にとって必須栄養素だと思った。
    今からでも遅くないから、思う存分、楽しい思い出を作ろうと思った。

    投稿日:2024/04/01

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