毎週ストーリータイムに通っていたアメリカの図書館に、この本が置いてあり、そこで知り合いになったお母さんが話してくれた感想を今も思い出します。
「この絵の雰囲気は、日本の絵本っぽくないね」
どうしてかと聞いてみると、彼女が抱いていた日本の絵本のイメージは、
「とても内容はいいんだけれど、なんとなく重たい感じ」なのだそうです。
「ぐりとぐら」のシリーズは、彼女が初めて出会った「ウキウキするような日本の絵本」だそうで、子どもも大好きだと話してくれました。
そして、「日本でもクリスマスをお祝いする」ということが、この絵本への親しみにもつながったようで、「日本のサンタさんって、ずいぶんすらっとしてスリムなのね!」と笑っていました。
こういう日本の名作のバイリンガル絵本が、海外の図書館にも置かれているという事実が、すばらしいな、と感動しました。
海外にいる日本の子どもたちのためだけでなく、英語を母国語とする子どもたちの間でも、「ぐりとぐら」の楽しさがもっともっと広がっていくといいですね。