どこかで見たテイストの絵だと思ったら「むしゃ!むしゃ!むしゃ! マグリーリさんとはらぺこウサギ」の絵を描かれたG・ブライアン・カラスさんの作品でした。
最初の一頁が、この作品を物語っています。
「ちきゅう。
このおおきな のりものに のって、
ぼくたちは うちゅうを たびしている。」
そう、私たちが忘れかけていることを思い起こさせてくれるのです。
地軸、自転、公転、引力とかのことも、分かり易く説明してくれている科学の絵本当という側面が、この絵本の第一の特徴に違いありません。
自然科学の絵本として、秀逸と言えるくらい良く出来ているし、親しみやすく書かれています。
でも、それ以上に自然の摂理を考えさせられる絵本だと言えると思います。
「いちにち いちにち ひとつきごとに ぼくたちは みな せいちょうしていく」というような文章があちこちにあって、生きることの意味を再認識させてくれることでしょう。
子供だけでなく、大人にも読んで欲しい一冊です。