最近、息子と昔話を読むことにはまっています。この絵本は初めて読んだお話でした。
貧乏な若者と長者どんの息子が旅に出て、ある女の人の家に泊めてもらいます。貧乏な若者は、その夜、女の人が人形を動かしてきびを栽培させ、きびだんごを作らせるという不思議な光景を目をします。
貧乏な若者と長者どんの息子という対比がおもしろかったです。貧乏人の方が知恵も勇気もあり、長者の息子の方は疑いを持つことを知らずのほほんとしています。こんなところに庶民のたくましさが投影されているのかもしれないと思いました。
きびだんごを食べた長者どんの息子が馬に帰られてしまうというちょっと怖いところもありますが、若者の機転と年寄りの知恵が生かされているおもしろいお話だと思いました。
長者どんの息子が馬に変わったのを見た若者の表情(絵・石倉欣二)が笑えました。