飼い犬から見た家族とのお話。
最近はペットも家族同然の扱いと権利を得ているから、ペットの方が人間を飼っていると思ってしまうのも、笑いごとでなくありそうだなぁというのが、素直な感想でした。
それはともかく、内容はとても愉快なストーリーでした。
家族と一緒に海に行った主人公(犬)は飼っている人間の少女ローバーが、いつの間にかいなくなってしまっているのに気付きます。
仕方ないなぁと思いつつローバーの両親と浜辺を探し、その臭覚で見事ローバーを探し出すことができた。というお話。
内容はこうやって書いてしまうととても単純ですが、目線が「犬」なのが新鮮でいいです。(なぜか主人公の犬の名前が一度も出てこないのが、気になりますが)
この絵本の題名が「ローバー」であるのも、あくまで主人公の犬から見たお話だからでしょうね。
ニール・レイトンのイラストも子どもの落書きみたいですごく個性があってよかったです。