「福音館の科学」シリーズ。
動物行動学の研究者による作品。
絵はあべ弘士さん。
最強のコンビではありませんか!
少女きっちゃんが、動物園でゾウとともだちになる(会話する)おはなしです。
きっちゃんがゾウに興味津々な様子がとても伝わってきます。
そんな気持ちが通じたのか、ゾウの声を感じることができるようになるのですね。
これは、作者による実体験がベースになっているようです。
巻末には、ゾウのおしゃべりの研究の様子も書いてあり、
そのリアリティに感嘆です。
もちろん、あべ弘士さんの絵は、ゾウの行動を的確にとらえてあり、
素敵です。
「ブルブルブル」というシーンが感動的。
これはまさに絵そのもの。
文章がやや多めですが、次々と繰り広げられるドラマなので、
ぐんぐん読み進められるでしょう。