ライルの元の飼い主・ヘクター・バレンティから、「あなたの おかあさんに あって みませんか」という手紙が届きます。
ヘクターは自称「舞台と映画のスター」ということですが、何だかうさんくさくて、彼が登場するとよくないことがおきそうな予感がします。
この辺のストーリー設定が絵本というより、アニメ的な感じ。
まだ見ぬおかあさんを想像するライルの姿がかわいいです。経済的な理由でライルを手放したヘクターがまた経済的な理由からライルを連れて行くのは、身勝手そのもの。ライルが悲しい思いをしなければいいのにと、感情移入しながら読みました。
この絵本はシリーズもので、第1作目から読まないと登場人物の関係性がわかりづらいのですが、1作目から読むと、ライルの子どもらしい無邪気さにどんどん惹かれていくのを感じます。
このシリーズも、「終わりよければすべてよし」という展開で、読んだ後は「ああよかった」と思えます。そんなところが、次も読んでみたくなる理由かもしれません。