主人公のイカは、大変イカってます。
なぜなら、タコと似てると言われるからです。
それに対して、イカは猛反発。
ボクはタコよりも足が2本多いしタコと違って三角頭だしタコと違って墨を使って分身できるし、それからそれから……。
イカは、自分がタコよりも優れているところを探すのに一生懸命です。
そういう気持ちだから、似ているところを言ってくるみんながイジワルに見えます。
でも……。
実はタコも、イカと似ていると言われてイカってたんです。
でも、お互いに認め合ってからは、それぞれに良いところがあると気づきました。
すると、みんなのことも優しく見えてくるから不思議です。
たとえ最初は似ているのが嫌だったとしても、認め合えば、それほど嫌でもない気がしてきます。
他の誰かに間違えられたって自分は自分であることに変わりはありませんし、間違われているのは自分だけではありません。
嫌だなあと思うことを別の視点から見たり認めたりすれば、それほど嫌ではないかもしれない。
そんなことを教えてくれる絵本です。