いつかはきっと……、こうなったらいいな。そんな女の子の素直な願いが、ふんわり優しく描かれた絵本です。モノクロ鉛筆画に淡いオレンジ、桃色、ひまわり色で着色されたイラストがまたすてき。言葉にも絵にも、女の子の夢がささやかに詰まったかわいらしい絵本。子どもの頃に出会いたかったと、手に取り思わず感じました。
主人公の女の子の夢は……、髪を長くしたり、お兄ちゃんが自分を「うちのちび」と呼ばなくなったり、バレエが上手になったり……と、日常のできごとに関することばかり。だからこそ親しさが生まれ、自分に近い夢の存在にもなります。終わり方もかわいいのです。
特に女の子を持つお母さんに。