女の子におすすめです。年長頃によく読んでいました。
いつかはきっと・・・してみせるわっ!この夢かなえてみせるんだから、みてらっしゃい〜といたずらっ子の笑みをうかべながらあれこれ考える女の子の姿と読んでいる娘の姿が重なります。
長く流れるような髪をみんなにほめられる・・・の所は「いいなあ。こんなに髪の毛のばしてみたいなあ」とか
うちの中に見たこともない部屋が見つかる・・・の所は「ええっ、うちにも見つかったらいいなあ」とか
ツリーを好きなようにかざらせてもらう・・・の所は
「大きいツリーやなあ。犬とか猫も飾ってる!すごい〜」とか言いながら楽しんでいました。
『いつかはこうなったらいいなあ』という夢が、娘もそうそうと思う事が多いようで感情移入しているようでした
アーノルド・ローベルさんの絵も素敵です。
本の大きさが小さめの横長(16×22、B5より一回り小さい)なのがめずらしいです。でもそれが子供が手に広げやすく自分の手の中で『秘密の夢だけど、きっといつかは・・・』と考えながらぺージをめくっているのかなあと思いました。
最後は「だけど いまは あーあ もうゆうごはん」と現実に戻って行きます。
部屋を見つけるとか現実に無理な夢とは違って、バレエやピアノでほめられるとか自分から眠りに行ってほめられるとかテーブルの支度を頼まれるなどは、本当に身近な夢で私たち親や大人は『子供を暖かく見守って、言葉をかけて(ほめて)、できることは任せて認めてやらないとなあ』と考えさせられた本でした。