息子が一年生になってから「一年生」タイトルにあるものは、読むことにしています。この本も前から気になっていました。
息子に読んでみたら、意外に分量が多く、児童書を読みなれてきたといっても一日で一気に読むのは難しく4日ほどかかりました。
二年生としては小さいあきよと、一年生としては大きいまさやとの出会いの場面から始まります。
あきよは小さくても気が強く、まさやは大きくても気弱と全く対照的な二人ですが、お互いに気になる存在です。
まさやが、一人で家出をしたところでは、ドキドキとしましたが、息子にとって一番おもしろかったのは、この家出の中の冒険場面ではなかったかと思います。
まさやが持って出たお金は35円。1970年発行なので、当時はそのぐらいのお金を子どもは持っていたのでしょうか?
私が小学生になる前の発行ですが、この本を私は読まずに通り過ぎたので、出てくる背景には懐かしさを感じました。
166ページありますので、子どもの気持ちや情景描写は非常に丁寧で細やかです。
まさやだけが成長していくのではなく、まさやの面倒を見ていたあきよの成長も感じられました。
あきよが勝気であるのは、小さいことでバカにされないように虚勢をはっていたのかもしれないとも思えます。
子どもにとっては、とても身近なお話であり、息子は毎日楽しみに話を聞いていました。自分でも読めるばすなのですが、なぜ自分で読まないかというと、長すぎるからということでした。