編み物が大好きな私ですので、こんな風に、なんでも自分で編んでしまう
おばあさんにとても憧れます。本を参考に・・ではなく自分で工夫して
編むことができる・・それも一度みたちょうちょうのはねの模様まで!
なんて素敵なのでしょう。じっくりじっくり、何度も編み直したものですから
命がふきこまれたようになってふわふわと浮かび上がってしまうのも
自然と、納得してしまうのです。不思議だけど不思議じゃない。
おばあさんが編んだものならそんなことだってあるに違いない、そう思う
のです。
飛行機を作り上げていく過程もこれまた自分で考えたものなので
もうこれは尊敬してしまいます。ああ、私もいつかそんな風に、いや、
今からでも「自分で考えて」何かを作っていきたいな、そんな暮らしが
いいなあと。
村上勉さんの絵もやっぱりどきどきしてしまう素敵さで・・もしかしたら
編んだものが浮かび上がってしまうのも、おばあさんが飛行機にして
夜の空を飛ぶのも、(おばあさんが一生懸命編み物をしているから、と
いう理由だけでなく)村上さんの絵で観るからこそ、不思議ではないの
かもしれません。佐藤さとるさんの紡ぎ出す不思議な世界を、軽やかに、
まるで当たり前のことのように描いてくれるので。
一緒に読んだ娘が「編み物するー。してみたいー」と言うので、毛糸と
編み針を出してあげて、鎖編みを教えてあげたのですが、うまく出来なく
て簡単に飽きた模様。まだまだ娘は飛行機を作ることができないわね。
もちろん私も、まだまだです。
いつか自分の作った飛行機に乗りたいな。