3年生に読み聞かせをするにあたって、候補に選んだ本でした。細かいおまけのような絵と文もあるので、大人数の読み聞かせには難しいかなと思い、結局、お家で息子二人に読むにとどめました。
題名が「いぬうえくんがやってきた」なので、主役は犬のいぬうえくんだろうと、想像はすぐついたのですが、はじめのほうは、語り手がくまのくまざわくんであることが、なかなかピンときませんでした。絵もじっくりながめながらゆっくり読みたい本だと思いました。
お友達と分け合うこと。お友達との約束を決めて守ること。お友達と自分を比べてはじめて、自分の個性に気がつくものなんだということ。
お友達と一緒にいて、楽しいこと、気になること、許せないこと。いなくなってじはじめて気がついたこと、ごめんねと謝ることの大切さなどなど、多くのことを、この本で教えてもらいました。
ただ、うちの子は、いぬうえくんの「ともだちはいっしょにくらしたほうがいい」のことばには、疑問を持っていました。そして最後もなんでまた一緒にくらすことになっちゃったんだろう?と疑問でした。
ほかの方々が、家族や夫婦に置き換えて考えられていたので、なるほどなーと思いましたが、子どもは、そこまでは考えられず、仲のお友達でも、ある程度の距離感も必要、というほうに受け止めました。