動物たちと森を駆け抜ける白雪姫の表紙が印象的なこの絵本。
絵の美しさに惹かれて復刊を待ち、購入しました。
鏡の前に立つ王妃の自信にあふれた顔と、不気味な部屋。
老紳士に踊りを教わる白雪姫と周りの人たちの幸せな顔。
ナイフを振り上げる狩人と泣いてすがる白雪姫。
森の動物に見守られながら小人の家へと入る場面。
これまで描かれることのないような場面が美しく描かれています。
どこか不安がつきまとうような、胸のざわつく印象を与えながら。
最後の場面は書き換えられていますが、書き換える必要は
なかったんじゃないかと思います。が、より現実的な結末になっていて、
絵と合っているかなとも思います。