新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

あの湖のあの家におきたこと」 夏の雨さんの声

あの湖のあの家におきたこと 作:トーマス・ハーディング
絵:ブリッタ・テッケントラップ
訳:落合 恵子
出版社:クレヨンハウス
税込価格:\1,980
発行日:2020年10月24日
ISBN:9784861013867
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,147
みんなの声 総数 7
  • この絵本のレビューを書く
  • これは湖のほとりにある、一軒の小さな木の家の物語です。
     それは長い時の物語でもあります。
     絵本ですが、まるで長編の物語を読むようでもありますし、長い一篇の映画を観るようでもあります。
     でも、これは絵本です。
     ゆっくりと頁をめくる、そんな絵本です。

     家はこの絵本の作者であるトーマス・ハーディングさんの曽祖父が1927年に建てたものです。曽祖父は医者で、4人の子どもたちが自然の中で暮らせるように、湖のほとりに建てたそうです。
     でも、時代がよくありません。
     戦争になって、ユダヤ人であった一家はこの家を去ることになります。
     次に住んだのは、音楽好きの一家。
     でも、彼らも戦争のせいでこの家を出ていきます。
     さらにまた別の一家、さらに戦争が終わって別の家族がこの家で暮らします。

     家はきっと住む人たちの、さまざまな様子や感情を見てきたでしょう。
     その姿はそれぞれだったでしょうが、きっと家を愛するということでは同じだったかもしれません。
     家はそこに住んだ家族のことを覚えているのでしょうか。
     そこで笑ったり泣いたり怒ったりした家族のことを覚えているでしょうか。

     訳者である落合恵子さんは、2020年の春浅い日々から晩春にかけてこの本とずっと一緒だったと綴っています。
     コロナ禍の時、落合さんは戦争で揺さぶられた家とともにあったのです。
     この絵本はそんなふうにして、時代の中で何かを考えさせる一冊です。

    投稿日:2021/03/28

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「あの湖のあの家におきたこと」のみんなの声を見る

「あの湖のあの家におきたこと」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

もこ もこもこ / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / いないいないばあ / ぐりとぐら / じゃあじゃあびりびり / かいじゅうたちのいるところ / にじいろのさかな

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • おばけずし
    おばけずし
    出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
    なんと! おばけも おすしが 大好き!?苅田澄子&柴田ケイコのユーモア絵本


フランスの大人気絵本チュピシリーズ日本語訳登場!

みんなの声(7人)

絵本の評価(4.5)

何歳のお子さんに読んだ?

  • 0歳 0
  • 1歳 0
  • 2歳 0
  • 3歳 0
  • 4歳 0
  • 5歳 0
  • 6歳 0
  • 7歳 0
  • 8歳 0
  • 9歳 0
  • 10歳 0
  • 11歳 0
  • 12歳〜 1
  • 大人 6

全ページためしよみ
年齢別絵本セット