悲しいことがたくさん起きて、世界が真っ暗になってしまいました。
絵描きの少年は、考えました。
このせかいに、 ちいさな光を ともすんだ。
その最初の一筆が、世界を明るく変えました。
悲しいことがたくさん起きると暗い気持ちになって、たいていの人は身動きができなくなるのかもしれません。
でも少年は動いて、最初の一筆を描きました。
最初の一筆は次の一筆を描く勇気を生み出し、もう一筆もう一筆と、希望の色を増やしていきます。
そしてさらに気付くのです。
同じように行動を起こした誰かの存在に。
とても素敵な絵本です。
あきらめなかった一人一人の小さな行動が大きな希望となり、やがて世界を明るく照らす。
そのことを教えてくれる、心優しい絵本だと思いました。