この絵本は「あとがき」から読む作品になっています。
「あとがき」には読み手の子どもたちに向けて、誰か大人から暴力を振るわれた時、どうしたらいいかということが、詳しく書かれいました。
また、この絵本を読み聞かせに利用する支援者の大人たちへの注意も書かれています。
ただ、この本を読み聞かせに使うときは、子どもたちの状況をよく考えてから使ってほしいと思います。
この作品は、DVを行う父親がいる家族の物語になっています。
幸い母親は子どもたちを守る選択をしてくれましたが、現実にはそうもいかないケースがたくさんあるのでは?と、思います。
作者を含む作り手の側から、「いま、家族のDVに苦しんでいる子どもたちの助けになれば」という思いが強く伝わってきました。