『ばすくん』が大のお気に入りの息子と書店でみつけて購入しました。
『ばすくん』でやまおくに捨てられたばすくん。
動物達に囲まれてしあわせに暮らしていたばすくんに思いもかけないことがおこります。
『不法投棄』されたばすくんを人間が回収にくるというのです。
動物達はばすくんと離れるのは寂しいけれど
またお客を乗せて走れるようになるなら気持ちよく見送ってあげよう、と決めます。
けれど回収されると知ったばすくんは、その日から上の空。
みんなの話もろくにきかずに、お客さんを乗せてはしることばかり考えてしまいます。
そしてとうとうお別れの日。
回収にきた人間は、ばすくんを直すのではなく、ばらばらにしてゴミ捨て場に持って行くというのです。
ばすくんの悲鳴を聞いた動物達はあわててばすくんのところに戻って行き…
前作よりも現実的で、少し難しい内容になっていると思います。
『不法投棄』という言葉が出て来たのにはちょっとびっくり。
でも、その後に『不法投棄』の意味をコウモリがみんなに教えていたりして。
ゴミの問題など社会問題にもなっていることの多くを
子供にも教えていかなくては行けないのかな?と考えました。
人間の身勝手で自然が汚れているんだよ
動物達や植物、魚や虫など、いろんな生き物が犠牲になっているんだよって。
ものにも気持ちがあって、大切にしないと悲しむんだよ
丁寧に扱ってあげたら喜んでくれるかもしれないね、と話したところ
いらなくなっても、すぐポイってしたらいけないんだよね?などと言っていました。
ホントにわかっているかな?
多分、すこしは理解してくれていると思います。
最後にみんなでばすくんを修理しているのをみて安心した様子。
でも、ちゃんと直してあげないと
たくさん時間がたったらこわれちゃうかもよ〜とちょっぴり心配もしています。
壊れたらまたみんなでなおすんだよ、と説明しておきましたが。
『ばすくん』よりも少し年齢がうえのお子さん向けの絵本ですね。