市原淳さんの絵本『とっています』は、日常の言葉遊びを巧妙に取り入れたユーモアたっぷりの作品です。この絵本では、お相撲さんたちが、相撲を「とる」だけでなく、ちょうちょや足、バランス、そして写真まで「とる」という同音異義語を使った楽しい展開が繰り広げられます。シンプルながらもリズミカルな文章とイラストが、言葉の面白さと物語の奥深さを際立たせています。
子供たちにとっては、普段使っている言葉が異なる意味で使われることで新たな発見があり、大人も読みながら微笑まずにはいられない内容です。市原淳さんのセンスが光る一冊は、ひとりで読むのはもちろん、家族や友達と一緒に読んで楽しむことでさらにその魅力が増します。
『とっています』は、言葉の遊び心を感じながら、何度も繰り返し楽しめる絵本です。息子もこの絵本が大好きで、何度も読み返すほどに引き込まれる、クセになるおもしろさがあります。親子で共有できる笑いと発見が詰まっており、読むたびに新たな発見がある楽しい一冊です。