山下明生のお話とあって気になりました。山下明生のファンタジーは最初にいやなことがあって、ファンタジーの世界の中でその気持ちが解消されていくというお話が多いように思いますが、今回もそんなお話です。
「いそがしくないママ」を探しにベッドに乗って旅に出ます。
「いそがしくないママ」っているのかな?これは母親にとってはちょっと辛い一撃というように思いましたが、この絵本のママはあっさり旅に出るのをOKします。
私は山下明生の作品が好きなのですが、このお話には正直違和感を持ちました。どうしてだかすぐにわからなかったのですが、母親の気持ちで読んだからだと思います。
ラストができすぎという感じを持ちました。子どもがママの知らないうちに成長してしまうところと、ママとの交流がないのが寂しい感じがしました。子ども目線で読むと冒険に出るというのは楽しいお話かもしれませんが、母親目線で読むと寂しなあと思います。