ある日、とつぜん落っこちてきた、「それ」。
落っこちたところに、ずーっと転がっている「それ」のところに、全然別の方角からやってきた表紙の四人。
「これ、なに?」
「これ、なにしてんの?」
「それ」が何なのか分からないまま、四人は「それ」と関わり始めます。
「それ」に関わったり、巻き込まれる人達はどんどん増えるのに、いつまでたっても「それ」の正体が分からず、大人も子どもも、物語に引き込まれます。
「それ」が、有名なネズミの国の風船に似ているためか、読み聞かせ中「テーマパークの話しだよ!」とか、「触覚が出てるから、あとから宇宙人に変身するよ!」など、とっても賑やかでした。
ダニエル・イグヌスさんの美しく、ユーモラスなイラストも素敵です。
「それ」の正体は、読んでのお楽しみとして。
「ん?ん?ん?」と思いつつ、でも、なんだか楽しくて、心に暖かいものが残るエンディングでした。