バーバラ・クーニーさんの絵本ということで迷わず手にとってみました。
シンプルな色調の表紙からすでに中身が想像できて、期待がふくらみます。
「クリスマス」というタイトルからわかるように、まさに「クリスマスとはなんぞや」ということがきっちり描かれ、説明されています。
クリスマスの起源とは。
てっきり私は「イエス・キリストの誕生日を祝うもの」だと思っていました。
でも、イエス生誕よりももっともっと古い時代から欧州ではこの冬至前後の時期はお祭りの季節であり、その古い習慣とキリスト教による教えとがいつの間にか一体化したものがクリスマスなんだということ・・・。
初めて知りました。
その他にも、欧米各国のクリスマスのお祝いの風習が微妙に違うことなど、丁寧に説明されています。
日本人にとってはさほどキリスト教とはなじみもなく、クリスマスにしても、季節の風物詩以上のものではない感じがありますよね。
こうやってその起源を知ることは大切なことだと思います。
挿絵はどれもシンプルな白、黒を基調とし、そして差し色の赤と緑がとても効果的に使われていて、とても美しいです。
絵本の体裁ですが、やはり内容はちょっと難しいので、小学校高学年以上、あるいは大人の方が読む本かなと思います。