本屋さんで見つけて、あまりの懐かしさに衝動買いしたのが1年前。まだちょっとストーリーを理解するには早いかな、と思いましたが、自分がどうしても読みたくて読んだところ……、少し読んだだけで「こわいから止めて〜!」と涙ぐまれてしまいました(いつもよりちょっと声を低くして読んだのがいけなかったでしょうか)。
でも、最近は自分から「読んで、読んで」とおねだり。前半部分の「おどしの道具は3つ〜」のあたりは自分でも覚えてしまいました。3つのおどしの道具がよっぽど印象深いというか、最近、ウルトラマンごっこやなにやらをしているせいで、かっこ良く見えるのでしょうか。その辺は親としては少々複雑な気持ちですが。
最後は結局、釈然としないハッピーエンドですね。お父さんの方はこれはあまり好きではないようですし、子供もそれに至るまでの、例えばお城の前に子供が捨てられていくところなどはどうしてそういうことがあるのか、理解できないようですが、私はそれでもいいと思います。世の中のこと、全部を全部理解しようなどということは、土台ムリですからね。それでも、そこから何かを感じ取れれば……。私がン十年たってもこの絵本に魅力を感じたのはそこだと思いますし、子供もそうなって欲しいな、と思いつつ、今日も声を低〜くして、「あらわれでたのは、黒い帽子に…」と読んでしまいます。