子どものころ読んだ記憶があるな〜なんて思いつつ、本屋さんで立ち読み…。
「そうそう!」ってかんじで懐かしみながら、あらためてこの本の虜になりました。
シュールな色使いに加えて、なんといっても物語のこのギャップ!!
前半の不気味な演出から一転、宝の山の使い道をめぐって「こわーいどろぼう三にんぐみ」が「すてきな三にんぐみ」へと変わっていく不思議な展開が、なんとも心に響くのです。
こわくて優しいすてきな三にんぐみは、子どものころの私にも、とっても魅力的に見えていた気がします。
ただ大人になって読んでみて思うのは、もしかしたら、最初からすてきな三にんぐみだったのかも…??ってこと。
だって、みなしごのティファニーちゃんに言われて気付いた、宝の山の使い道。
わたしの一番のお気に入りは、三にんぐみが宝の山を前に、これまでどうするつもりもなかったものだからって理由で、ひたいを集めて相談するところです。
まぬけというか純粋というべきか…思わず、えーー!? 何度読んでも「考えてなかったんかい!?」ってつっこみをいれたくなっちゃう作品です。