訳者の上條由美子さんの講座で何度か耳にしていたものの、
読みそびれていた短編集。
先日ある講座で取り上げられると知り、記憶に残っていることもご縁かと、
手に取りました。
100年程前にイギリスで出版された作品だけに、やや古風ですが、
子どもの様子が生き生きと描写されていて、色あせません。
短髪の少女、ミリー・モリー・マンデー(本名:ミリセント・マーガレット・アマンダ)が主人公。
両親、祖父母、おじ、おばと同居し、近所の人たちとの交流もいっぱい。
そんな下で繰り広げられるエピソードが12編。
いろいろな体験を子どもらしい視点で楽しんでいる様子にほっこり。
何より、周りの人々に愛される喜びが伝わってきます。
もちろん、子ども同士の友情もいっぱい。
だからこそ、読者の子どもにとっては、共感どころがたくさんありそうです。