ボロボロになって忘れられてしまったぬいぐるみ。
誰にも相手にされず、自分が誰なのかもわからない。
誰かが「それは要らないよ」と言った言葉を自分の名前だと思い・・。
「ぼくはだれなの?」と泣く『イラナイヨ』の姿が切ないです。
自分を愛してくれたおじいさんとの再会はどんなにうれしかったことでしょう。
ちゃんとおじいさんはイラナイヨのことを覚えていてくれた。
私も息子も心からホッとし、顔を見合わせてニコリ!
それと同時に我が家にもイラナイヨのようなぬいぐるみや物がなかったかしら?と
思わず考えてしまいました。
きれいに修理をすれば、長い間使える物ってきっとたくさんありますね。
物が溢れ、使い捨てのこんな時代だからこそ、読んであげたい1冊です。