この本の見開きの左半分は、クレヨンに「赤」とか「黄色」とか「紫」とかいてある色が、「ひいろ」とか「たんぽぽいろ」とか「すみれいろ」と、日本古来の呼び名で書かれていて、その呼び名の説明が少し書かれています。
右半分は、その色で塗りつぶしてあって、その色にちなんだイラストが淡色で描いてあり、色が印象深く残ります。
物語ではないので、幼稚園児の息子にはどうかな…と思いましたが、ときどき本棚から引っ張り出して見ているので興味があるようです。
この本の良いところは、自然の中で会話が弾むことです。
外で遊んでいる時、「この葉っぱの色、あの本にあった わかくさいろ だよ」とか「ほら、うぐいすがいたねえ。うぐいすいろ だよ。」と教えてあげると「ほんとだ〜。うぐいすいろ〜!」と、子供がのってきます。
この本は大人も勉強になるし、子供にも自然の色の美しさを教えてあげられる素敵な本だと思います。