赤い糸でつながりを持った絵と、「まってる。」という一言に含みをもたせた、大人テイストの洒落た絵本です。
ページをひらくごとに、人生のワンシーンが描かれていきます。
子どもだった自分の成長と、伴侶との出会い、必ずしも幸せなだけではないページを開いていったら、待ちたくない悲しみまで待ちかまえていました。
人生には、見送る人と見送られる人がいて、やがて自分も見送られることの摂理を感じました。
でも、その先にもつながっていくものがあるのだと、気持ちに救いもありました。
細い横長の変型が、糸に実感を持たせていました。