象をこんなにカラフルなたくさんの色で描くなんてすごい発想!
表紙の印象は一度見たら忘れられません。
パッチワークの象エルマーはとても楽しい象。
でも他の象たちとなぜ色が違うのか悩みます。
ある日、体に木の実をこすりつけ、他の象たちと同じ色になりますが・・・。
「自分だけがちがう」と悩んだり、自分さがしをするお話しはたくさんあります。
ほっとしたり、安心を与えて終わることが多いのですが、
この作品では、悩む前よりももっと楽しく愉快に終わるところがとても素敵です。
他人は気にしていないけれど、思い込みから自信を
なくすことも子供の世界にはありがちです。
「そんなことはないんだよ」というメッセージが、
大げさでなく愉快に描かれていて気負いなく楽しめるお話だと思います。