表紙のドテ〜ッとした猫の佇まいに魅かれて手にとりました。
トーマス家のペット、猫のモグ。
あまりにも忘れんぼうで「こまったねこ!」と言われてばかり。
ある夜、いつもかばってくれる長女のデビーを泣かせてしまい
家の外で一人ぼっちになったモグは、意図せずに・・・。
モグの失敗エピソードのどれもが、
いかにも猫がやらかしてしまいそうなものばかり、
また、全然懲りない、とぼけた表情のモグがなんとも可愛かったです。
少し長くて飽きるかな?という心配は杞憂でした。
息子は「こまったねこ!」のモグがすっかり気に入ってしまったからです。
出来の悪い子ほどかわいいと言いますが、
息子にとって、モグはそんな感じみたい。
私のお気に入りは、
モグがお手柄をたてた後、アノ人が家族と一緒にお茶を飲んじゃう場面です。
「いいのぉ?」と大笑いさせてもらいました。
モグのどっしりした体型が象徴的?な
派手さはないけれど、安心して読めるユーモラスな絵本、
シリーズ化も納得です。
年長さん位から大人まで
猫好きの方、のんびりした世界を味わいたい方におすすめです。