クリスマス・イブ。仕事がほっとしたのも束の間、袋の中には配り忘れたプレゼントがぽつんと一つ。
風邪気味のトナカイをいたわって、サンタは一人でプレゼントを届けに出かけます。でも、「生まれてから一度もプレゼントをもらったことのない」少年の家は、遠い険しい山のてっぺんにあるのです。
だけど、おじいさんサンタはくじけない。そして、サンタに出会った人もみんな親切です。沢山の人が、自分の乗り物で途中まで送ってくれます。みんなの優しい気持ちのリレーで、とうとうプレゼントは少年の枕元に届くのです。
プレゼントを届けた後のお話は、文章では語られていません。その代わりに、見開きいっぱいに、色々な乗り物に乗せてもらうサンタの絵が。中には何でこんな乗り物に? と笑い出したくなるような物もあって、帰り道のサンタの冒険を色々想像するのも楽しいです。
ちょっと変わったクリスマス話で、いつ読み聞かせしても大受けです。12月になると図書館に借りに行く、定番絵本です。