『ラチとらいおん』の作者マレーク・ベロニカによる、色が鮮やかで、かわいい絵本です。
主人公マルチは、「ゆきだるまのまち」に住むサンタクロースに会いに出かけます。この「ゆきだるまのまち」のページを開いた時、息子は思わず「わあ〜!」と声をあげていました。
この絵本のサンタクロースはユニークなことに、クランプスという子鬼をお供に連れているんです。(伝承、なのかしら?)なにか悪さをするのかと思いながら読み進めましたが、性格のいい子鬼さんでした!
さらに、サンタクロースに会いに出かける途中で、マルチはおおかみにも出会います。ちょっとドキッとすることもありますが、最後にはおおかみもマルチを助けてくれます。
そう、この絵本には悪役がいません。クリスマスは、「愛」「夢」「希望」…そういう美しいもので子どもたちを包んであげたい、という作者の思いでもあるように感じました。